心の中の風景
小さな子供の頃
田舎は嫌いだった
トイレは遠く暗いところにあったので
そこまで行く途中には
大嫌いな虫がいっぱいいたし
お店は一時間以上歩かないとなかったから
祖父母に遊び道具も本も買ってもらえなかった
夜は暗いし朝は早いし
いいところなんてひとつもないと思っていた
でも
今はここが大好きだし
むしろ都会には住めないと思ってもいる
それは大人になったから・・だけではない
ほぼ都会と同じ便利な生活ができ
車でどんな遠いところへも移動できるからなのかもしれない
網戸があるから家の中には虫もいないし
電気もガスもある
そんな生活ができた上で
都会にない素晴らしい景色が有り
空気も水も綺麗で
空も木も花も美しい
ここでの生活が楽しいのは
子供の頃のような不便な日常がないからなのかも知れない
それはそれとして
でもやっぱりここでの生活はやめられないと思うのは
自分自身がこの地に順応しここでの生活にとけ込んでしまったからなのだろう
そしてなにより
一人ではなく
二人でともに生きているからなのだと思う
相方を亡くしてしまった友人の寂しさを
思えば思うほど
二人でいられることをありがたいと思う
一緒にいられる時間を大切に生きていかなくては・・と心からそう思う
あともう少し
こちらの世界で頑張るよ・・
by emiemi0807
| 2015-12-15 23:53
| 安曇野